ちょうどいい、母との距離感

私はいつも職場から
仕事の合間にというか、仕事してるフリして
ポチポチとスマホでブログを更新している。
(どんだけ暇な職場やねん)

時給は安いがこのユルさが気に入ってて、
すこぶる居心地がよろしい。

しかし今日は実家に帰る日なので
朝からバタバタと慌ただしい。
つまり仕事より休日の方が忙しい、私の1週間。

実家に93歳母を4日間放置してるけど、
私にとってはこの距離感がちょうどよい。

6年前に大阪を引き払った時は、
年老いた親の面倒みるんは当然やし、
ここで親を看取って田舎でのんびり暮らそ、
なんて考えてたけど、
1年くらいで、
ちょっとこれは無理かもしれん…と(-.-;)

たまに休みの時だけ帰って来てた時には
分からんかった、
あんなことやこんなことが、
次々と軋轢となって
心がクタクタになってしまった。

もう先が長くないんやから
我慢して最後まで一緒に居たらええやんと
周りからは言われたけど、
それはどうやろ?
今は90は当たり前、100歳超えも珍しくない。
そうなったら私はいくつ?70歳?
いくらなんでも70歳の再出発はキツい(-.-;)

5年目についに限界を感じ、
説得、話し合いを重ね、
週3日帰って来るという条件で
やっと取り戻せた独り暮らしという自由。


独りが好きな人にも2種類あって、
ひとつは
自分に自信があり、自分が好きで、
独りの時間=自分を愛する時間があってこそ、
自分も周りも幸せになれると考える
超ポジティブ派。
ドラマで阿部寛が演じている桑野信介みたいな
タイプやね。

そしてもうひとつは、
何かから逃れる為というネガティブな理由で
独りになりたい内向的なタイプ。
そう、たとえ肉親でもずっと一緒だと、
息苦しくて仕方ない。
だから独りきりになれる空間は、
精神的なシェルターのようなもの。

私の若い頃はおひとり様なんていう言葉は
もちろんなかったし、
友達も少なく、何をするのも独りだと
奇異な目で見られていたと思う。

おひとり様が社会的に認知されてきて、
そういう意味では随分生きやすくなった。

もしあのまま我慢してずっと一緒に
暮らしてたら、毎日がギスギスして
私も母もハンパないストレスを感じてたと思う。

母がまだ介護が全く必要ない状態であることも大きい。畑仕事とか花を育てるとか、
趣味があることにも助けられている。

ともかく距離を取ることで
私の精神状態は安定した。
かけがえのない大切な相手だからこそ、
快適な距離感が大切だと思う。