名画の時間『アマデウス』

あけましておめでとうございます。
皆さま、お正月はゆっくりされてますか?

私の場合はおせちも食べない、
初詣も行かない、紅白は見ない、
年賀状もちょびっとしか書かないし来ない、
おまけに2日から仕事だしで、
年末年始の特別感は全くなし。

でもそれじゃ寂しいので、
なんかお正月に相応しい映画でも鑑賞しようかね、
ということで今まで観た中から
とっておきの1本、

モーツアルトの謎に満ちた生涯を描いた
アマデウスをチョイスしてみました。


ちょっと前にあるブロガーさんが、
死ぬまでに見たい映画というタイトルで、
これから見たい映画と、
おもしろかった映画を紹介されていて、
すっかり触発されたんよね。


ちなみに私の死ぬまでにもう一度観たい映画は、
スタンドバイミー
ブルースブラザーズ
シザーハンズ
ショーシャンクの空に
シンドラーのリスト
セントオブウーマン

(順不同)


じっくり考えたら好きな映画、
もっとあるやろけど
今パッと思いついたのはこれくらいかな〜〜。

まだまだ知らない名作はいっぱいだと思うので
死ぬまでにこれだけは観とけ!という
おススメがあったらぜひ教えてくださいませ。


で、アマデウスです。

1984年の作品

えー、こんな昔だったっけ?
印象が強烈だったんで、
比較的最近の作品だと思い込んでた。

あらゆる意味でものすご〜く贅沢な映画です。


ロケ地はチェコの首都プラハなんだけど、
19世紀ウイーンの宮廷シーンの何と華麗なこと。
そして全編に効果的に使われるモーツアルトの楽曲や、「フィガロの結婚」「魔笛」など劇中で挿入されるオペラの素晴らしさ。

クラシックやオペラにまったく無知な私でも、
その世界観にグイグイ引き込まれました。

物語は自殺未遂を図ったある老人の、
モーツアルトを殺したのは私だ」という告白から始まります。

オーストリア皇帝に仕えるエリート作曲家、
アントニオ・サリエリの視点から
描かれるモーツアルトは、
天真爛漫で思い切り下品で礼儀知らず。

しかしその才能は、
神から祝福されたとしか思えない。

この圧倒的な才能に出会ったがために、
自分の凡庸さを思い知らされることになるサリエリは、激しくモーツアルトに嫉妬します。

今まで己の才能に疑問など持たなかった人間が、自分の凡庸さに直面しなければならない。
それは自己が崩壊するほどのショックでしょう。

モーツアルトを殺したいほど憎み、
実際に抹殺しようとこころみる一方で、
その才能を他の誰よりも理解し、心酔し、
魂が震えるほどの感動を覚えるサリエリ

このね、演技力、
表裏一体の「愛」と「憎」の心の揺れを表現する演技力がほんとに見事なんですよ。


モーツアルトはトム・ハルス、サリエリ
F・マーリー・エイブラハムという俳優ですが、
監督はあえて無名の俳優を起用したんだとか。

メジャーな俳優だと、どうしてもその俳優が演じているモーツアルトサリエリになってしまうから。

そんなリアリティ(?)への徹底したこだわりが、(宮廷シーンとかその時代の風景とか生活とか含めてね)
独特の世界観になって観るものを魅了します。

実際に会ったことないから知らないけど、
モーツアルトってこんな人物だったんだ〜〜と
親近感が湧いてきて、
クラシックファンでもないくせに、
モーツアルトのCDをじっくり聴きてみたい気になりました。



ほんとに素晴らしい作品ですので、
まだご覧になってない方はぜひ!

アマデウス(字幕版)

アマデウス(字幕版)

  • 発売日: 2016/10/31
  • メディア: Prime Video