すぐに忘れても、趣味は「読書」と言える?

2〜3年前まで自分の唯一の趣味は
読書だと思っていた。

1日1冊のペースで読みふけっていた頃もあり、
読んだ本の数はそれはそれは膨大だと思う。
が、その大部分が記憶から
スパッと抜け落ちてることにハタと気がついた。

すごい勢いで本を読み、
片っ端から忘れていく。

ついこの前も、あー面白かったと読了し、
パタッと本を閉じたその瞬間に、
ストーリーをスコーンと忘れてしまった。
えーーー!最前まで読んでたやん!
いっそ清々しいくらいのボケっぷり。

むろん年齢と共に健忘具合に拍車がかかる。

①面白かったことは覚えてるけど、
内容が思い出せない。
②読んだことすら忘れている。
私の場合、圧倒的に②が多いみたい。

同じ本を2度買うなんてしょっ中あるし、
4度買いの記録も保持している。

本屋に行くと好きな作家の本に
ふらふらと引き寄せられ、
手にとってまず裏表紙の内容紹介を読む。
うん、なかなか面白そうやん!

で、2〜3ページ試し読みをする。
やっぱり引き込まれるわ〜〜。

そして買って帰って夢中で読む。
半分くらい読んだ辺りで、
ん?これに似た話、知ってるような気がする。
(知ってるも何も、読んでんねん!)

何度も引き寄せられるのは
それだけ好きな作家だと言うことである。
4度も買うくらい好きなら、
ええ加減に覚えろよ!と。

ミステリーなんて更にすごい。

私は、大どんでん返しとか、驚愕の結末とかが大好物!

帯の惹句に偽りなく、どんでん返され、
驚愕させられ、大満足で読了したら
本棚に同じ本が。
…………(-.-;)y-~~~

これはもう読書を趣味にしたらいかんやろ。
大体、本に失礼やん。

他の人も忘れるのかなぁ?とネット検索してみたら、
印南敦史さんという作家のブログを見つけた。
この方は『本は99%忘れていい。
大切なのは1%のかけらを残すこと』と仰っている。

そして『自分にとっての1%は、
120%の価値を
持ちうることもある』とも。

忘れてもいいんや!
読み続けることで、少しずつ何かが心に積み重なっていったら、それは価値があるってことやね。

そう言われたら私も大切に大切に、
心に残している宝物のような本がある。

忘れても、忘れても、やっぱり本を読むことが好きなんやったら、趣味にしてもいいのかな。